メェメェくんインタビュー

【vol.7】三和酒類株式会社

いいちこ

厳選された大麦・大麦麹と天然の清冽な水からつくられた本格焼酎。
容器が瓶とパック、量は900mlと1800ml、アルコール度数も20度、25度というようにシリーズ化されている。
いいちこスペシャルやいいちこ・フラスコボトルといったワンランク上の商品もある。

三和酒類株式会社 西 太一郎代表取締役会長
キーワードは『メセナ』

第7回目のインタビューは三和酒類株式会社 西 太一郎代表取締役会長にお話を伺いました。
同社は、おなじみの麦焼酎「いいちこ」をはじめとして、清酒・ワイン・ブランデー・リキュールなどを幅広く手がける総合醸造企業です。
「品質第一」を社の基本理念とし、原料や水を選びぬき、技術のすべてを傾けて、酒を醸造しています。
今回は文化施設への命名権ということで、貴重なお話を聞かせていただきました。

─ 命名権は元々ご存知でしたのでしょうか?

「命名権」という言葉は存じておりましたが、実際に私共がそれを取得して行使する、ということはあまり考えていませんでした。
ところが、2004年の秋頃、大分県よりお声掛けを頂きました。当初は「たかが焼酎の名前を文化ホールの名前にしていいものだろうか・・・。」という悩みもありました。

─ 文化ホールに命名権をつけるといった悩みというのは?

そこを含め、命名権導入の経緯や実際の効果について・・、また、当初の費用対効果のイメージや、他の広告媒体との比較などについてもお聞きしてみたいのですが・・。
「命名権の露出の費用対効果については、あまり考えませんでした。」と言い切ってしまうと嘘になるかもしれません。
ただ、「施設の稼働状況がどれくらいだ」だとか「テレビや新聞・雑誌への露出が1年にどれくらいある」みたいな細かいことはあまり調べていません。それよりもむしろ、社会や皆様方のおかげで私共の会社は成り立っている。ならば、その社会の一部としてお役に立てることはなんだろう?というメセナ活動の一環として考えよう、という思いが強かったですね。
従いまして、「テレビやラジオと比べて云々・・・」ということにつきましてはお答えのしようがないですね。

─ なるほど・・。広告宣伝活動というよりは、社会貢献活動ですね。

そうですね。でも、実際にネーミングライツがスタートして、地元のテレビや新聞の催し物案内が行われる際、毎日のように「iichiko」のロゴが出てくることを見ていますと、かなりの露出効果があるなぁと感じています。また、地元の方々から、「iichikoホール」なんて呼ばれますと、「あぁ、文化性の高いイベントに親しんで頂くお手伝いが出来てるんだ。」と嬉しくなったりもします。
さらには、弊社の従業員にも、日頃はなかなか視聴することができない芸術性が高い公演などに興味を持ってもらうきっかけ作りになったことも喜ばしいことだと思います。

─ ・・・なにか、メセナ活動というものが非常に伝わってきますね(笑)。

さらに、このことは命名権に関わること以外でも日常的に注意を払っていることなのですが、私共の会社は、「お酒」という20歳以上の方にしか召し上がっていただくことができない、という条件を背負った商品をお届けしています。
そして、そのことは、企業としてそれだけ重い社会的責任を負っているというプレッシャーを常に意識していなければなりません。そんな中で、公(おおやけ)の施設、それも大分県の文化情報発信基地とも言える施設に「iichiko」という名前を冠していいのだろうか?という葛藤がありました。
しかし、最終的には、そのプレッシャーを励みに変えていこう!具体的には、ネーミング・ライツをいただいた企業として恥ずかしくない企業であり続ける努力をしましょう、「iichiko総合文化センター」の名称を、県民の皆様が誇りと感じていただけるような努力をしましょう、というふうに考えました。

─ 文化施設という点ならではの命名権の難しさといいますか・・非常に参考になります。

最後に一つ、普段の広告は何を使用していらっしゃるのでしょうか?
元々は、B倍版(1030mm×1456mm)ポスターや新聞・雑誌等の紙媒体が中心でした。そして、その広告を通してお客様にお伝えしたい気持ちは【「iichiko」で癒しの時間を過ごして頂きたい。そして、その時間を明日への活力にして頂きたい。】というものです。
広告デザインから経営的な部分までご指導を頂いております河北秀也さん(現 東京藝術大学教授)からは、「企業イメージも品質なんだよ。」というお言葉を頂戴しています。
そのことを実現すべく、商品の品質を磨くことはもちろんのこと、私を含めた役員・従業員一同が日々努力をしております。そして、契約の満了(トータルで5年間)時、もう一度「iichiko」という名前を付けて頂きたい、と皆様が望んで下さるような企業でありたいと思います。

─ お忙しい最中、本当にありがとうございました。

※インタビュー記事に関するお問い合わせは「命名権.com」まで