【vol.4】中国の話
2008年に北京オリンピックを控え、活況続く中国において、命名権の事例を紹介します。
中国経済の現状は、2005年1-11月の貿易黒字額が史上最高の908億ドル(約10兆8960億円)、貿易総額は1兆2822億ドル(約153兆8640億円)になります。アメリカ、ドイツに続く世界3位の貿易大国です。中国政府のシンクタンク、国務院発展研究センターは、2006年中国のGDPは約8.9%成長率の見込みであると発表しました。ちなみに日本の2004年度のGDP成長率は0.5%です。
命名権の事例としては、以前のコラムでもご紹介しましたが、2003年3月、上海のリニアモーターカーに命名権が使用されています。上海リニアは、飛行場から市内への足として建設されました。最高速度は時速430キロで、浦東地区の龍陽路駅(地下鉄2号線)と浦東国際空港駅間の30キロを7分20秒で結びます。
この上海リニアの命名権では、オークション方式が採用されました。 2003年3月5日に中外合弁企業と中国民間企業の合わせて9社が参加しました。オークションは800万元(約1億1600万円)から開始され、わずか10分で2090万元(約3億300万円)の2年契約で上海新湖房地産開発有限公司(不動産業)が落札しました。同社の陳総経理は、「『世界初』かつ『世界で唯一』という形容詞が付く上海リニアの命名権が手に入るのなら、2千万元の出費はそれほど高価だとは思わない」とコメントしています。
また、中国の伝統楽器の演奏グループで日本でも人気のある「女子十二楽坊」は、2006-07年に行う世界ツアーに向け、ツアー命名権のオークションを2005年12月16日に開いています。冠スポンサー探し的な意味合いも強いとは思いますが、「命名権」というキーワードの可能性を感じます。
ここで、中国と日本の事例を考えてみます。大きな違いは、オークション方式による「契約に要する時間」の差です。スポンサー探しに1年以上も要し、なかなか決定まで至らずに再募集のケースもある日本。落札するつもりのスポンサーがオークションに十社近く一挙に集まる中国。「命名権」に関する認知度、関心の高さがうかがえます。
日本においてはまだ認知度の低い命名権ですが、今後、中国のようなオークション方式の成約事例も現れるかもしれないですね。命名権.comでも命名権オークション支援を準備しておく必要があるかもしれませんね。(2005/12/20)













